最近は値段を聞くようにしている
早朝、その日の食糧の買い出しに行く。往復3キロほどなので散歩にもうってつけの距離だ。
ナイトマーケットの近くがお目当ての場所で、行くお店はだいたい決まっている。
その一つのお店の話。お母さんと娘でやっている。
品揃えがそこそこあって飽きがこない。頻度は2日に一回ほど。
モデルパターンは、
・お弁当 25B
・スープ 20B
・デザート 10B
良心的ローカルプライス。
と言っても日本とタイの物価差を考慮すれば650円ぐらいだろう。
ただ、毎回同じようなものを買っているのだがたまに合計金額が違う。微妙に高かったり安かったり。
ある日、一つ一つの品物の値段を聞いてみた。ちょっと怪訝そうな顔をされた。
そんな冗長なことを何回か繰り返していて確信した。
2人とも足し算が上手でないのだ。たまに間違える。
60バーツというので、袋に入れた中身をみせて再確認させたら50バーツだった。
そんなことが頻繁にある。わざとやっているわけではなさそう。
最近は、お母さんも娘さんも、ぼくのおかげで自分たちが計算ミスをすることに気づいたようである。
微笑みのタイ、ならぬ、揺らぎのタイ。
彼らの感情や行動の揺らぎは日本人と比べて遥かに大きい、とぼくは思う。
それが計算とか数にもポコポコ出てくる。
別のお店。パトーンコー(タイ一口揚げパン)を売っている。いつも10個買うのだが、ある日は11個、ある日は9個、とここでも揺らぐ。
日本ではまずない現象だと思う。
この原因は、どうも学校で検算の練習をさせないこと、ミスをしても叱らないこと、から来ているようだ。
そして、本人もまわりもそんなちっちゃなミスというか揺らぎはどうでも良いことのようなのだ。
この国に暮らしてみて、だんだんそのように考えるようになった。
日本と似ているところもあるが、基本タイは異文化なのだ。
そう思って金銭が関わるところは用心した方が良い。
今でも、一応、合計金額が違った場合やお釣りが少ない場合は注意している。もちろん日本のように謝る習慣はない。
そして、驚くべきことに外人だと分かると、ソーリー(済みません)と謝る。
なんじゃそりゃ〜⁉️
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