毎日1%ずつ身を削る
とバンコクにすむ車を運転する日本人ブロガーが言っていた。
名言だ。
毎日ヒヤッとすることがあるそうだ。
歩行者のぼくもバンコクにいたときはしばしばそう感じたものだ。
タイの交通事故による死亡率は、人口比で日本の約10倍にあたる。彼はそのことを毎日身をもって体験しているのだろう。
タイの友人も、タイ人は無原則なんだと端的に言っていた。自国民のことだよくわかっている。
ぼくもホアヒンにきて9ヶ月になるが、一度バイクで後ろから追突されたことがある。一通の狭い道路を逆走するバイクによって。そのバイクはやってくる車を避ける代わりに道の左端を歩いているぼくを犠牲にして跳ねたのだった。
バンコクより歩道の少ないホアヒンの住宅地の方が交通事故にあう危険度は遥かに高い。
幸いに左腕肩の打撲だけで済んだが、その時、この国に多い、人間の浅はかさ粗悪さを深く認識した。
人口7000万人のタイの刑務所には、25万人もの犯罪者が収容されている。人口2倍弱の日本が5万人だからその5倍の犯罪者が堀の中にいる。人口比にすれば、これも日本の10倍だ。
ここにもタイの危うさが反映されていると言えるだろう。
あの事故から半年強たつ。
今日の朝も車を避けて左はしのはしを歩いていたら、わざわざ壁とぼくの間の50cmほどの隙間をバイクが猛スピードですり抜けていった。ぼくが知らずに左に寄ったら確実に跳ねられていた。
ホアヒンも歩道が少なく、なるべく車の少ない道や時間帯を選んで歩いているが、アタオカタイ人に出会う確率はバンコクより高そうだと再認識した。
さて、アジアの国々はコロナ禍から立ち直り始めたところなので、海外に出かけるには少し早い。もうしばらくはホアヒンで様子見といったところだ。
まあもうしばらくは、毎日1%ずつ命を削る日々が続きそうだ。気をつけようっと!
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