ぼくの住むアパートに毎朝のように出会う白人がいる。

話したことないのでどこの国の人かは分からない。

なぜ出会うかというと、アパートの玄関を出ると彼は毎日のようにアパートの敷地の周縁をぐるぐると歩いているのだ。ウオーキングである。

早いときだと6時半。遅いときで8時ごろ。

暑くなるので朝方が多いようだ。

ホアヒンの道は歩道が少なく、運転者が不注意なので歩いていても危ないと思うことがよくある。

だからだろう外を散歩しないのは。

安全第一だ。跳ねられても巨額な慰謝料や治療費はほとんどの貧乏タイ人には払えないのではないかと思う。

健康維持のためであることは明らかだが、よくも飽きずに狭いアパート内を歩けると感心もしている。

ぼくは早朝にその日の食糧の買い出しを兼ねて３キロほど散歩する。だいたい道で出会う散歩メンバーはいつも同じである。タイ人はいない。白人か中国人である。

タイ人がこのあたりを散歩しないのは、歩道のない道路は危ないと分かっているからだろう。かつてプーケットに行ったとき、早朝の公園に行くと大勢のタイ人が走ったり歩いたりしているのをみた覚えがある。

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