先を読まない
タイに来てやめてしまったことがある。
特にコロナになってから。
先を読まない。あまりビシッと予定を立てない。
いろいろな場所で、いろいろなことが未確定だったり流動的だったりするタイ。
タイではネット情報だって当てにはならないことを学んだ。
タイに住み始めた頃のすごく強烈な思い出は、ナイキウエアが欲しくてGoogleで調べて行ったら、結局4軒とも閉店していたりナイキ事務所で営業をしていなかったこと。日本での常識をベースに物事を考えていたぼくにはショックだった。
タイ人のいい加減さは知ったのはその時だった。
大手のナイキがそれだから、後は推して知るべしだろう。
日本では予期せぬことが後から後から起こった。
セブンの値札がなかったり、値札の値段が支払い値段とは違うなんて当たり前。
お金を渡してもちゃんと数えてなかったり、お釣りが少なかったり(今まで多いことはない)。
そんなんで驚いてはいけない。
(ブログ村のタイブログにはそんな話がてんこ盛りだ。)
それである日悟った。
タイで、タイ人と関わるときは何事もシンプルに、複雑な約束や契約はしない。なるべくその場で終わるようにする。持ち越さない。相手は覚えていないので。
タイでは、銀行員が自分達が提供しているサービスの内容を知らないなんて当たり前なのだ。
何かあってもタイ語で処理しきれないだろうから、なるべく騒動に巻き込まれないように、シンプルな暮らしをする。予定も立てない。
夜は出歩かない。酒も飲まない。ドラッグや女には手を出さない。これだけでも騙されたり、命を失う危険性はだいぶ減るものだ。
ある日、契約が更新され新しいクレカが届いたが、すでに封が開けられていたことがあった。カード情報を読まれている可能性もある。知らないうちにネットを使ってカードでどんどん買い物をされるなんてありうる。危ないのでクレカもキャンセルした。そんなこともあった。
タイでは、なるべく余分なことはしないほうが得策だとわかった。
思ったことができなくてもがっかりしない。できたらハッピーぐらいに思って満足する。
そんな風にずいぶんと単純になった。
割り切りが良くなったとも言える。
それでもハッピーに暮らせているから問題はない。
余分な期待を一切しなくなったからだからだが。
⬛️