実はタイの雨期は年2回ある
バンコクの年間雨量の推移(棒グラフ)をみてみよう。
・5月と9月の雨量が突出している。
・5月と8月はどっこいどっこい。
タイの気候などを検索すると、5月から10月までは雨期だと書かれている。
でもずっと1日中雨が降り続くような気候ではない。実は通り雨なのだ。シャワーというが。ざっと降って、カラッと晴れる。そんな気候だ。
日本など年がら年中雨が降っていて、雨期、乾期の区別はない。
日本のように高気圧に低気圧が挟まれて一定の場所に長く雨雲が停滞するようなことが起こりにくいからだ。
それにタイは暑いので、小雨が降ってもだいたい落ちてくる途中で蒸気と化して大気に消えていく。地上まで届きにくい。
何が言いたいかというと、まあそんなこんなで、雨量の多い時期は、5月中旬下旬と9月/10月中旬に集中しているのだ。
ぼくがタイの気候を表現するなら、この2つの集中した時期のみを「雨季(もしくは雨期)」と呼びたい衝動に駆られる。
そしてこの2つの時期が訪れる前というのは、ちょうど太陽が頭上真上に登って、地面に立つと自分の影ができない時期に当たる。年に2回そんな現象がタイではある。
今年バンコクでこの現象が起きるタイミングは、
・4月27日午後12時16分頃
・8月16日午後12時22分頃
この時期、真上からの太陽照射で、地面は熱く温められるのだ。この現象が1ヶ月ほど続くと、この大気の熱さで水蒸気が高く上昇して雨雲を作り、雨量の増加につながっていくのだろうと思う。
この現象と雨量が増える時期までのギャップがだいたい1ヶ月あることも興味深い。このギャップがなぜ生じているのかも知りたいと思っているところだ。
このようにしてタイでは、雨量の多い、「雨期」と呼ばれる時期が2回訪れるのであった。
これはグラフからでは読み取りにくい現地情報だ。
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