格差社会 ー 日本 vs. タイ
日本もすごいがタイももっとすごい。
セブンの日給で比べると。
・日本7200円
・タイ3000円
ちなみに1バーツを10円相当で計算している。
年収にすると(簡単のため1年=365日労働として)
・日本263万円
・タイ109万円
タイでは休みなく目一杯働いても日本の半分の年収にもならない。
仮に12ヶ月で割ったら1ヶ月9万円にしかならない。もう餓死寸前のラインである。
タイの最低賃金が、今の1.5倍に増えるという話があるが、それはもろに製品やサービスの価格高騰につながるので果たしてすぐに実現可能かは疑問である。
日本は社会保障負担率や消費税(10%)が高いのでもちろん263万円がまるまる手取りになる訳ではないが。263万円だって12ヶ月で割れば22万円である。ちょっと多すぎる。
日本の非正規労働者の平均年収167万円を年収と考えてこの議論をすすめた方がいいかもしれない。
タイの低所得は、ミャンマーやカンボジアなどからの出稼ぎによって作り出される低所得に完全に引っ張られているのだろう。
それでもタイの地方では仕事がないらしく人々は観光の盛んな都市部へ移動してくるらしい。なんかアリ地獄。
余談だが、比較的お金持ちのタイ人の友人がいるが、彼らはローカルの小汚い店では買い物もしなければ食事もしない。いつも小綺麗なお店を利用する。ぼくがローカルなお店でお弁当でも買おうものなら怪訝な顔をする。お金持ちと貧乏なタイ人同士の間に大きな心理的格差があるのであろう。日本人がアジア人を見下げるのにちょっと似ているかも。
確かに超ローカルなお店を利用すると、貧乏タイ人が怪訝そうに対応するという経験もある。なんでここに来た?外国人お断りのオーラを感じる。逆格差とでも呼べるだろうか?確かにお客さんの身なりも超質素。ふるまいもちょっと野蛮。
逆に大通り沿いのちょっと小綺麗で小洒落たレストランに入ると、同じタイ人でも小綺麗なカッコをしていてお昼から豪勢なランチをとっていたりする。ふるまい方も優雅な感じ。
この落差が混在するのも、高級ビーチリゾートのホアヒンならではかもしれない。
確かにバンコクのような都市部はだんだん便利に、小綺麗に、住みやすくなっているタイだが、その影には、巨大な外国人出稼ぎ労働者層、職のない地方からの出稼ぎ労働者などによる下支えがあるのであろう。
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