梅雨きたる
空模様がだんだんそんな感じになってきたホアヒンだ。
通り雨というより停滞した雨雲による雨のように感じる。
しとしとと一日中、雨が降り続く日がだんだんと増えてきた。
この時期は夜になるとカエルが大合唱をはじめ、草木が放つ特有の匂いがするようになる。
(タイでは、大気汚染に関する禁止条例が不徹底。ケミカルなゴミも混じった<事業ゴミ>を白昼堂々と燃やすので、それが大地に染み付いていて雨で空気中に発散された匂いかもしれない。汗)
実際に天気関連図を見てみよう。
まず風向。
左白星がホアヒンだが、通常なら左から右にほぼ真っ直ぐに流れてくる風が、巻いている。そしてタイランド湾の水分を吸い込んだ空気が一直線にバンコクとその北部を目指している。
次に天気図。
低気圧がミャンマー、中国などにある。
タイ気象庁によると、気圧の谷当たるところがちょうどバンコク北部の左から右に引かれている。赤い二重線がそれである。
海からやってきた湿った空気が、この気圧の谷で崩れて降雨が発生するのだろう(素人考えです💦)。
通常だったらホアヒンあたりは編成風が、左から右へと吹き抜けていって、それに伴う降雨も一緒に流れていってしまうため、雨がつづくことはなくて、いわゆる通り雨として小一時間も降れば良い方だ。
ところが、この10月の梅雨の時期は、ホアヒンあたりの空気もあっちにいったりこっちにいったりを繰り返して、まるで停滞した梅雨前線のような、しとしと雨が続くのである。
以前も述べたが、タイの雨期というのは5月から10月ごろまでずっと続くわけではなく。年に2回ある太陽の南北移動に伴って、5月と10月のみ雨量が増え、雨が降る時間が長くなる。この時期はタイのあちこちで洪水や冠水が増える。
6月、7月、8月、9月はなんとなく曇りの日が多いものの、日に1度、多くても数度、30分弱の通り雨があるだけというのが「タイの雨期」の実状だ。
だから、日本からタイに遊びに来るときは、雨量の多い、5月、10月を外せば、比較的良好な観光ができる。逆に曇りの日が多くて、日差しが柔らかく、散歩型の外出には適しているとも言えよう。
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